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戻る本学修了生の論文が出版されました
戻る本学修了生の山口千尋さんの論文が掲載されたAsia Pacific Journal of Clinical Nutrition(APJCN)が出版されました。
概要
高齢者のうつは、慢性疾患の悪化や要介護状態のリスク増加を引き起こすことから、高齢者のうつ予防は、介護予防の観点から重要です。
高齢者において、孤食(一人で食事を取ること)や栄養不足(葉酸、n-3 多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)の摂取不足など)はうつ症状のリスク因子となると考えられています。
そこで、本研究では、神奈川県みらい未病コホート研究の65歳以上の参加者のデータを用いて、孤食、葉酸摂取、n-3 PUFA摂取の心理的苦痛との関連を検討しました。
結果として、孤食、葉酸摂取、n-3 PUFA摂取は、それぞれ心理的苦痛との関連が確認されず、本結果は、高齢者の心理的苦痛を予防するために、共食や葉酸、n-3 PUFA摂取を促進することを支持するものではありませんでした。
一方で、孤食と葉酸またはn-3 PUFA摂取の組み合わせと心理的苦痛の関連を分析したところ、孤食かつn-3 PUFA摂取量が低いことと心理的苦痛の関連が認められました。
このことから、孤食かつn-3 PUFA摂取量が低い高齢者においては心理的苦痛のリスクに注意を払う必要があることが示唆されました。
成松教授から論文公開にあたってのコメント
本研究結果は、高齢者のうつ予防において、有意義な知見であると考えられます。
高齢者のうつは要介護状態のリスク因子であり、このような研究は介護予防施策に貢献することが期待されます。